逢 瀬
後姿の淋しい男に
かける言葉は見つからない
肌を寄せるには 冷たすぎて
ただ 黙って歩いていた
一番電車に 乗りましょうか
それとも このまま別れましょうか
二人で居れば なおさら淋しい
夜明けの裏道り
後姿の淋しい男は
言葉でひたすら笑っていた
安い酒場で ほらを吹いて
酔える限りに 酔いどれた
誰もいない 夜空の下で
声を上げて うたおうか
朝が来るまで
このままずっと抱き合って
ねむろうか
後姿の淋しい男は
その背中でさえ笑ってみせる
使い古したコートの様に
淋しさも 生きがいも 色あせた
生きることは 生きつづけること
哀しい くり返し
二人で居れば なおさら淋しい
夜明けの裏道り
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13 |
神様の命令 |
加藤登紀子 |
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