UNEP親善大使加藤登紀子さんに対する
クラウス・テプファーUNEP事務局長のメッセージ

(仮訳)

   

UNEPが加藤登紀子さんを親善大使に任命したことを発表でき大変喜ばしく思います。加藤さんは、才能豊かな著名な日本の歌手であり、環境に深い理解を有する方であります。また、プロの歌手として、環境保全の支援者として、すばらしい経歴の持ち主であります。
国連事務総長コフイー・アナンが申しましたとおり、芸術・音楽分野の著名な方々は、大衆や政策決定者の想像力をとらえる個性と、それらの人々に国連創設の諸原則を想起させる情熱を有しています。
UNEPは国連機構の中の環境に関する良識の府であります。
現在、私たちは、気候変動、生物多様性の減少及び大気・土壌・水の汚染に関連する多くの課題に直面しています。オゾン層の減少のようなグローパルな課題がある一方で、人口増や貧困といったローカルな事情を原因とする珊瑚礁や森林の破壊があります。
私たちは、しばしば問題の大きさと複雑さにひるんでしまいがちです。しかし、幸いなことに環境への負荷を軽減する方法があり、それらの方法を実践している方々のすばらしいサクセス・ストーリーが存在します。
加藤さんの名前と著名さをメッセージに込めていただくことにより、世間の無関心さが打破され、情報が行き渡り、精神が高揚し、啓発がなされ、資金面での貢献がなされていくことでしょう。
全地球的な環境条約の交渉、クリーナープロダクションに向けてのビジネス界への働きかけ、持続可能な開発を求める地域共同体グループへの支援などの活動をUNEPが行っていることを加藤さんに説明していただきたいと思っています。
UNEPは、世界の環境保全のためにリーダーシップを発揮し、連携を奨励することを目的に活動しています。
現在の事態を進展させるためには、国家間、特に富裕国と貧困国の結束が必要不可欠です。
来月、世界の人々は気候変動交渉の成果、特に京都議定書に対する各国のコミットメントに注目するでしょう。
1992年の地球サミットから10周年の「リオ+10」会議まで2年を切りました。私たちは、「リオ+10」会議が人間と環境との関係のあり方を明らかにする画期的な会議となることを期待しています。
加藤さんの声は、UNEPにとってたいへん価値の高いユニークで素晴らしい財産です。
私たちは、UNEP親善大使として加藤さんを歓迎し、この素晴らしいアジア太平洋地域の環境問題とその解決策こついて啓発する仕事を一緒に行うことを楽しみにしております。