Tokiko Now
07.

26日の夜フジロック、ピラミッドガーデンのステージを終えて東京に帰り着き、一眠りしたら、オリンピックでした。
開幕式の録画を見始めたら、あんまり長くてちょっとぐったり。それでも最後を飾ったセリーヌ・デイオンの「愛の讃歌」に痺れ、途中、セーヌ川の流れの中で歌われた「イマジン」が心に残りました。
雨に濡れるピアノを弾き続けたピアニスト、フィナーレの頃はカメラにも雨粒が打ち付けるほどだった4時間のセレモニー。
フランス人の執念深さとそのエネルギーに改めて驚嘆し、脱帽でした。
途中、斬首されたマリー・アントワネットの首が歌う「サ・イラ」という歌は、私が脚本演出を手がけた「ピアフ物語」で、まだ子供の頃、ピアフが路上で群集の中で歌うシーンに選んだ曲でした。フランス革命の時の歌ですよね。
フランス革命から235年、パリ全体を見渡すスケールで歴史を辿る手法は、なかなかのものでしたが、まあ、ちょっとそれぞれのパフォーマンスが長いので、疲れたわね!笑
それにしても、26日、ちょうど私がフジロックの苗場に着いた頃、ニュースに飛び込んできたパリの高速鉄道(TGV)を完全ストップさせた放火テロには驚きました。
何万人もの警察官をパリ市内に動員しても、その輪の外の無防備さは、逆に盲点になったということでしょうか。
東京で三路線の新幹線を同時にストップされたことを想像すると、凍り付きます。電源を破壊する、っていうのはこんなに簡単にできてしまうのか、それが怖ろしいです。
戦争の中でのオリンピックといえば、ユーゴ内戦中だった1992年のバルセロナ・オリンピックの時、オリンピック休戦が実現した歴史があります。
今回もその論議はありましたが、実現せず、ロシア、ベラルーシは参加を拒否され、ウクライナ、イスラエルは参加しているというねじれが起こっています。パレスチナの人が参加できていたのは嬉しかったし、難民という枠で出場している選手もいることを知りました。
たくさんの小さな独立国も、大きな国と対等に参加できていることがとっても印象深かった今回の開会式。
最後まで平和に開催されることを祈らずにいられません。
1972年のミュンヘン・オリンピックの時には、開催中にテロが起こってしまったことも、記憶に焼き付いているだけに、開会式直前の鉄道テロの衝撃は胸に刻まれました。
そんなことを受けて迎えたフジのステージ。
開催国フランスの「さくらんぼの実る頃」で幕を開けました。
キャンドルの明かりが美しく、しっとりとした夜更けにうっとりとはじまったライブ。弾き語りで歌った「声をあげて泣いていいですか」「1968」「時には昔の話を」が、心に沁みる夜でした。



「イマジン」「百万本のバラ」「Power to the People」で、灯してもらったスマホのライトが、広場いっぱいのバラのようで美しかった!本当にありがとう‼︎

P・S 男子バレーのドイツとの一戦には、心から拍手を贈りたいです。負けたのは悔しいけど、素晴らしい熱戦でした。
これからも色々みていきたいです。頑張れ、ニッポン!
P・S 日曜日の夜の女子バレーの試合も、ポーランドに負けはしたけれど、素晴らし過ぎて、拍手いっぱいしました。
身長の差がある中で、実に見事な試合ぶりでした。ありがとう!