Tokiko Now
07.
神戸国際会館こくさいホールは、すごく盛り上がりましたね!
本当に嬉しかったなあ。



最後の「サルダーナ」は、全員手を大きく揺らして波打ってたね。
全体にはすごく重いテーマでもあるこのコンサートだから、この一体感には圧倒的な力を感じます。
今週末の大分、福岡が楽しみです。
さて、神戸の翌日、私は岡山から長島愛生園に行ったのです。
岡山の山陽放送の番組収録でしたが、本当に深い出会いの1日になりました。
1930年から約100年、ここにらい病(ハンセン氏病)感染者の収容施設がありました。その管理棟だった古い建物は今は歴史館になっています。
蔦の葉のからまる美しい建物で、ここで暮らした人たちのいろんな足跡がわかります。
特に、盲目になった方達が編成したハモニカの合奏団「青い鳥楽団」の写真と彼らのために書かれた近藤宏一さんの詩が素晴らしかった。この楽団に森繁久彌さんがドラムをプレゼントしていたことも知りました。



「ぼくらにはぼくらの風が吹いている
ああ 僕らの心を吹く風よ
それは決して冷たくはない」(近藤宏一さんの詩)
辛い運命の中でも素晴らしく生きようとした人たち。
この静かな島には、その厳かな清らかさが満ちていました。


ハンセン氏病は今は完全に治癒する病気で、日本での感染も今はほとんどないので、この島の住民は少なくなっていますが、今は過去に学ぼうとする人たちがたくさん訪れているそうです。
私の夫の藤本敏夫が同志社大学に入学してすぐの1965年ごろ、鶴見俊輔先生のゼミ生として、奈良の大倭に「らいの回復者の宿泊施設ー交流の家(むすび)」を学生たちの手で建設するワークショップに参加していたので、この愛生園とは深いつながりがありました。いつかは、と思っていた訪問の機会をいただいて、本当に感謝しています。
「RSK地域スペシャルメッセージ」「今こそ昔の話を 加藤登紀子とハンセン病(仮)」
放送日 8月20日 20時予定
ホールで開くコンサートとは違った、こんな「こころの旅の時間」が、この60年の歌手活動のパズルのピースをどんどん埋めてくれるような気がします。
とっても大事な出逢いの場が次々と私を待ってくれている!
それが私にとっての60周年なのだな、と改めて感じます。
8月20日からのハルビンコンサートへの旅行にもたくさんの方が申し込んでくださっています。一応締め切りは6月末なので、駆け込み申し込みの方は、お急ぎください!今なら間に合います。
さて、九州では、今年の年末の「ほろ酔いコンサート」はないので、ぜひ皆さん、今週末のコンサートにいらして下さい。
7月5日が大分のiichiko総合文化センター、6日がアクロス福岡、どちらも午後2時からです。
いいコンサートにしましょう!