Tokiko Now
11.
日本の未来はどうなるの?本当に心配な出来事が毎日起こっています。
こんな中でサンデーモーニングに出演が決まりました。心を引き締めて出演に臨むつもりです。
折から、熊本の阿蘇地方で強い地震があり、本当に地震国日本には日本独特の環境問題があることを再認識させられます。被害のあった方には心からお見舞申し上げます。
先週末11月22日には大阪で「ストップ・ザ・もんじゅ」の会があり、そこで「核の時代80年の歴史」と題して詩の朗読をベースにしたトークで思いを語りました。
1945年7月16日にアメリカのマンハッタン計画による人類初の核実験が成功。そこから8月6日の広島原爆投下まで20日間ありました。もしこの間に日本がポツダム宣言を受諾していれば、人類初の原爆投下という恐ろしい事態は起こらずに済んだかもしれない。
その悔しさを込めて、「はだしのゲン」の中に中沢啓治さんが書いていた言葉を朗読することから、この講演をスタートしました。
この事実は一般的な常識としてみなさんに踏まえてほしいことです。
1960年以降、日米安保条約の中で、核武装の代わりに、核の平和利用という名目で、あっという間に日本は世界でも類のない火山国に54基の原発を持つ国になりました。
2011年3月11日の福島第1原発の水素爆発事故の後、ほとんどの原発が運行を停止していましたが、最近になって、柏崎刈羽原発の再稼働が決まっています。
この講演会では六ヶ所村の核の再処理工場を止めるように訴訟を起こしている原告側の弁護士さん、浅石紘爾さんがお話になりました。私も六ヶ所村の再処理工場には何度か行っています。現在試運転中に起こった事故のため運行の予定が立っていない状態ですが、政府は運行に固執しています。再処理と言われる工程がどんなに危険で、難しいものかを浅石さんのお話で、改めて思います。こういう大事なことはもっと一般の私たちにも知らせてほしいですね。
知れば知るほど、原発には問題が多すぎる。本当に党派を超えて、日本の未来をゆっくり考えてみないと、大変なことになる気がします。唯一の被曝国として、平和憲法をもつ国として、未来を平和に導く道を世界に先駆けて示せる国であるべきだ、と思えてなりません。
そんな話題は出ないかも知れませんが、日曜日の朝のサンデーモーニングは見ていてください。

さて、来週末の土曜日から今年の「ほろ酔いコンサート」が京都の京都劇場から始まります。お陰様でチケットは完売のようです。本当にありがとう‼︎
60周年コンサートが終わってから、1ヶ月以上間が開きましたが、全く新しい感じのプログラムで、颯爽と開幕します。いつにも増して発奮している、今年の登紀子です。お楽しみに!
