Tokiko Now
02.
2月15日東大安田講堂で、加藤登紀子with東大同窓生オーケストラのコンサート、ゲストにピアニストの横山幸雄さんをお招きして開催しました。一週間前が雪だったのに、この日は18度まで気温の上がった素晴らしい日で、本当に何もかも気持ちよく、素敵な1日になりました。
何故このコンサートがイマジンコンサートか。もう何度か説明していますが、安田講堂はオノ・ヨーコさんの曽祖父の安田善次郎さんの出資によって作られた講堂だったことに由来がありますが、今回はさらに、国境なき未来を求めていくことを、東大150年史のポリシーとして掲げることになり、このタイトルを掲げることになりました。
これからは、安田講堂を愛称「イマジンホール」と呼んでいこうよ、と言っています。
さて内容は本当に盛りだくさん。
1部はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、横山幸雄さんと東大同窓生オーケストラの共演でした。この曲は本当に素晴らしくて、ユーラシアの風土の壮大さと深い悲しみが溢れ出して来るようで、12日にサントリーホールで開かれた横山幸雄さんの35周年記念コンサートでも演奏され、しばらく、私の身体中に鳴り続けています。
その後に、東大副学長の佐藤健二先生と河村知彦先生と私のトークで「国境のない世界を実現できたら」をテーマに語りました。興味深いお話で、とても時間が足りない感じでしたね。また是非続きをやりたいです。
1部の締めに私は弾き語りで「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」を歌わせていただきました。68年から69年1月19日までの学生による東大安田講堂占拠について、決して彼らのやり方が正しかったとは言えないけれど、
その行動に込められた想いや要求は皆さんに伝えたい、その気持ちを込めて。
2部の冒頭はアニー・デュトワ・アルゲリッチさんからのビデオメッセージ。去年広島で行われたマルタ・アルゲリッチさんのコンサートでアニーさんが朗読した詩を、私が受け継いで日本語の朗読として、この日横山さんのピアノソロと合わせて発表することへの共感のコメントをいただきました。
その詩は、アルベール・カミュ、パブロ・ピカソ、レナード・バーンスタインのとても貴重なメッセージです。
カミュが広島への原爆投下の翌々日、彼自身の地下新聞で述べた、「これは全世界の人類の危機だ」と訴える言葉。
ピカソは芸術は平和のために戦う武器でなければならないという訴え。バーンスタインは、どんな暴力にも音楽家は素晴らしい音楽で立ち向かう、と言う高らかな宣言です。
私の朗読に合わせて横山さんに、ラヴェルのピアノ曲から三つメロディを選び、演奏していただきました。

後半は横山さんのピアノソロに続き、東大同窓生オーケストラのみなさん全員で私の歌でした。
「映像の世紀」のテーマに合わせた私の詩「無垢の砂」から始まり、「時には昔の話を」「さくらんぼの実る頃」「愛の讃歌」「百万本のバラ」へと続きました。そこからは「サルダーナ」で盛り上がり「イマジン」「君が生まれたあの日」で締めくくった、なんとも言えない一体感、本当に素晴らしい時間でした。オーケストラの皆さんの熱い演奏に心から感謝しています。



その後に東大校内で開かれた打ち上げパーティーもすごい盛り上がりで、2027年に迎える東大150年までの道をつけることができたかな、と胸を張って終わることができました。
ガラッと話は変わりますが、このコンサートの前日の2月14日、バレンタインデーの日が、ちょうど私が生まれてから「30000日」の日だったようです。Xで私にお祝いを言ってくれる人がいて、ビックリ‼︎
1年を365日で計算すると、10000日が27歳と45日、20000日が54歳と290日、30000日は82歳と70日。途中、閏年があるから、4年に1日の20倍で20日を引くと82歳と50日。確かに2月14日が30000日でした‼︎
まあ、これも何かの弾みになるかしら!良い年にしましょう!
