東京ドームで「不死鳥コンサート」を成功させたひばりさんでしたが、病気は悪化をたどり、それでも年が変わった1989年2月、思い切ってツアーを計画。病気で100日間の入院をした福岡で感謝の意味で2月6日にコンサートを決行、でも翌日の北九州コンサートの時は、楽屋に幾人もの医師が立ち会い、緊急手術もあり得る状態でのコンサートになり、結局その日が最後になってしまったのでした。

カセットに残されていたひばりさんの最後のステージの声も、奇跡のように素晴らしく、感動的な、いい番組になりました。最後に歌わせていただいた「終りなき旅」が、本当に胸に迫り、いつか全国で放送してほしいなあ、と思っています。

この日はその足で宮崎に飛び、翌日の9日は鹿児島県志布志市志布志町志布志という地名の「志布志市民会館」でコンサートを行いました。
早口言葉じゃないのよ！本当にもうこの地名にはびっくり。
2月は一足早い春に会えるかな、と思っていましたが、とっても寒い鹿児島でした。でもコンサートは凄く盛り上がり、とってもいい感じでうれしかった！

でも、この後がすごかったの。
志布志市から鹿児島空港へ走り、そこから東京に飛び、さらに八ヶ岳まで車で走る、という強行軍。夜中に八ヶ岳にたどり着き、翌日は、高原音楽堂での「LOVE LOVE LOVEコンサート」。

ピアニスト鬼武みゆきさんと初めてという曲が何曲もある、すごいプログラムを、やり遂げました。
毎年、その年の大事なテーマをここから始める、という流れになって、それが楽しみになっています。

今年はびっくりするほど雪が少なく、同じ日に寒波襲来のニュースが日本中に飛び交っているのに、ここだけは穏やかに晴れて、富士山がくっきり見えていました。
翌日11日は、同じ八ヶ岳で、柳生博さんの八ヶ岳倶楽部で、二人の対談本「自然を生きる、自分を生きる」の出版記念会がありました。

柳生さんとの対談は、本当に楽しくて、抱腹絶倒で内容も濃く、すごかったよ。
自然の中で生きるライフスタイルは、今や時代の最前線。TBSテレビの番組「爆報！THEフライデー」の中でも柳生さんのコーナが注目を集めています。
私も時々顔を出してますので、見ていて下さい。

さて明日、夜6時55分からテレビ東京「ソレダメ」に、翌日の朝はNHK総合の「ひるまえほっと」に出演 します。こちらは関東だけの放送ですが、これまた凄く面白い番組です。70年代の番組や、80年代のステージなど、貴重な映像をピックアップします。

（写真：右から、登紀子、武内 陶子さん、島 紗里さん）

楽しみにね！

登紀子