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Tokiko Now

2019
12.
05
中村哲さんへの追悼コメント
突然のニュースに、心臓が止まりそうになりました。 2001年9月11 日のニューヨーク貿易センタービルの同時多発テロ直後、 「無差別空爆は絶対にやめて下さい。人々の命を守るために、砂漠を緑に変え、 人々の暮らしを取り戻すことが急務です」と発信された中村哲さんのコメントに心を打たれ、 2001年の「ほろ酔いコンサート」で中村哲さんの活動を支援する募金を行い、 翌年の正月に直接お会いして手渡すことができた。 それが哲さんとの出会いでした。
それから18年、彼はこの信念を貫き、数多くの水路の建設し、砂漠を緑に変え、たくさんの村を復活させ、モスクを、学校を築いてきました。 彼の身を挺した活動を、微力ながら応援してきた一人として、今回の暴挙は、ほんとに残念でなりません。 思い出すのは、クリスマスイブのほろ酔いコンサート後に、ペシャワール会の人たちと、アフガンにいる哲さんに電話をかけたことがありました。 「メリークリスマス」と声をかけたら、しばらく沈黙があり「おときさん、ぼく実はクリスチャンなんだよ」と返ってきました。 受話器の向こうできっと泣いてらしたと思います。宗教の壁も超え、医師でありながら、水路を建設する土木工事の先頭に立ち、 農業の復活を願った中村哲さんの遺志は、混乱する世界に投げかける希望の光です。 これからもみんなで応援していかなければならないと思います。 明日12月6日(金)沖縄で「ほろ酔いコンサート」開催します、ペシャワール会への寄付を募り、哀悼の歌を中村哲さんに捧げます。 加藤登紀子