昨夜、高田賢三さんの訃報を知り、本当にショックです。ついこの間山本寛斎さんが亡くなったばかり。日本のファッション界を世界に劇的に広げた巨星の相次ぐ死去に、哀悼の思いでいっぱいです。

高田賢三さんとは1993年、「夢は世界のデザイナー～ケンゾー・ジュンコの青春物語」というドラマに、文化服装学院の小池千枝先生の役で出演した時、ドラマの上での小池先生の喜寿のパーティーに本物の皆さんが登場する、と言うラストシーンで、お会いしたのでした。

小池先生は、パリのオートクチュールに対抗するために、プレタポルテ～既製服で新しい時代を切り開くメソッドを彼らに教え、世界に羽ばたく何人ものデザイナー送り出した方で、私自身、その役を演じるために、当時まだ現役だった先生の授業を受け、そのファッション哲学に大いに影響を受けたのでした。

その後、フランスでのレコーディングやコンサートでパリに行く度に、賢三さんのお宅をお訪ねするなど、本当にお世話になったのです。

賢三さんのお宅は、まるで博物館のようで、世界中の素晴らしい骨董が飾られて、その真っ只中で、デザインの仕事もされ、気さくに、いろんな人が集う場所にもなっていたのでした。

この写真は2014年小池千枝先生が亡くなられた後のお別れ会で、久しぶりにお会いした時の写真です。

今年が81歳、と言うことはまだ75歳の頃。まだまだ若々しかったです。

今年のコロナ禍の中でフランスの状況を心配していたのですが、こんなことで、急に近くに感じることになりました。本当に残念です。

アメリカのトランプ大統領感染など、まだまだ世界のコロナ緊張は収まりそうにありませんが、日本ではようやく活気が戻ってきたところ。きちんと気をつけながら、様々な活動が続けられることを祈っています。

先週10月2日には大分市J:comホルトホールで「子供食堂支援チャリティコンサート」が昼夜2回公演で開催されました。

コロナ感染対策で客席を半数に減らし、万全を期すスタンスを守っての開催、ゲストのYaeの歌とともに、充実した90分のステージでした。「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」など欠かせない歌からスタート、弾き語りを中村哲さんへの追悼を込めて「あなたの行く朝」で締め括り、そこからゲストのYaeが新しいアルバム「On The Border」の曲を歌いました。

オリジナル曲の「Smile」の後は「アメージンググレイス」を英語と日本語の語りで、「鳥の歌」をカタルーニャ語と日本語で、「見上げてごらん夜の星を」を日本語と中国語で、というふうに、今回のアルバムコンセプトの伝わる内容で、、。

後半は登紀子の歌で「ダニーボーイ」「愛の讃歌」「百万本のバラ」。最後はこの日のメッセージとして「君が生まれたあの日」、アンコールで今年の曲「未来への詩」と「この手に抱きしめたい」をYaeとのデュエットで歌いました。

大きな盛り上がりの中で終われて、本当に嬉しさでいっぱいでした。

子供食堂はこのコロナ禍で開けなくなっていることも多く、緊急事態宣言で学校が休校していた時期には、学校給食がなくなった子供たちにとって最悪な事態となったことなど、気持ち的にも限界を味わっている今だからこそ、その支援のネットワークを広げなくては、との思いから、実行委員会の人たちは頑張って、半数の席を満杯にして迎えてくれました。

子供食堂の活動がこれからもしっかり続けられることを願っています。

さて、10 月11 日は鴨川自然王国からの収穫祭を「登紀子土の日ライブ」としてYouTube 配信します。本当ならたくさんお客さんを呼んでの大盛りなのですが、今年はお客さんをグッと抑えた濃いメンバーで、王国の歴史、藤本敏夫のメッセージなど、秋の緑とともにお届けします。

10・7にアルバム「On The Border」をリリースするYaeの生ライブも、お楽しみに。

また台風14号接近の気になる予報、なんとか避けたいところですが、台風禍でも、10・11 You Tube配信は午後1時から実行する予定です。

是非観て下さい！