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Tokiko Now

2021
01.
14
11日「土の日」ライブ、ご視聴ありがとうございました!

11日登紀子「土の日」ライブ、「20歳物語」無事終わりました。

ゲストの鬼武みゆきさんとのガールズトークも楽しく、「美しき20歳」でスタート、最後は、これから人生をスタートさせる人のために「君が生まれたあの日」歌いました。


「二十歳になった今日、贈る言葉が見つからない。


静かに盃を上げて君を送り出そう」


 https://youtu.be/jQcRFHFgwWM



雪とコロナで成人式が中止になる地域も多く、複雑な気持ちでこの日を迎えた人も多い、と思うけど、20歳という年齢は、一番波乱の多い時期なはずなので、こんなことでめげないで、堂々と自分の歴史を踏み出して下さい。 

1月末に予定されている次のコンサートまでしばらく、お休みです。緊急事態宣言のエリアも広がり、先行きが見えにくくなる中、それでも明日への時計は止められず、次のコンサートの準備などしている日々。

 



実は、今日このゆっくりの時間にと、聴いたのが南正人さんのCDでした。去年の暮れに、鴨川自然王国に行ったら、私宛に届いていて、東京に持って帰ってきたのが10日前。やっと今日聴いたのです。



1971年の名盤「回帰線」の曲が泣けるほど懐かしく、1990年のメッセージソングには圧倒させるパワーがあり、2019年、去年の歌もいい声で、若いスタッフに「聴いてごらん」といったら、「南さん7日に亡くなられましたよ」と教えてくれました。

思わず「え?」と絶句。

 

送られてきた4枚組のCD BOXには、「是非一度会いたいです」と書いた手紙が付いていて、電話しようと思っていたのでした。

 

南正人さんは、7日に横浜のライブハウスでライブに出演、4曲歌った後、ギターの弦が切れたので、新しい弦に変えようと足元に体をかがめた時に、意識をなくして倒れたそうです。

何十年も連絡のなかった人からの懐かしい便りを前に、ちょっとショックで…。

 

彼との縁は1968年、去年出した「登紀子自伝」の24話に書いた草月会館でのコンサートにゲストで出演してもらった時から。ちょうど藤本敏夫が東京拘置所に拘留されていた時期で、南さんは当時学生だけの歌集会が盛り上がっていた中のひとり。風格のある声と、風のような風貌が魅力で…。

 

一般的には、彼は1969年デビューと言われてるので、そのちょっと前のアマチュア時代ということになりますが、その後も、決して体制に接近することなく、アンダーグランドで飄々と生きた人でした。

 

「レンラク下さいね。元気にしてます。」と、手紙の最後に書いてあったのが、最後のメッセージになっちゃったね。

安らかに、この先の旅も飄々と続けて下さい。

 

4月には熊本で、中村哲さんの追悼コンサートがあるので、この機会にと、中村哲さんの著作を読破しようとしているのですが、思い出すと、どうしても慟哭してしまい、今夜は、どんな夜になることやら。

 

「どんな時も、今出来ることを続ける、それしかないです。」哲さんの声が聞こえてきます。

どうぞ、皆様も、気をつけながら、日々を営んで下さい。