New information 最新情報

Tokiko Now

2021
01.
14
1月30日米原のコンサートまで10日、準備万端です!

いろいろ大変な状況ですが、今月末30日(土)の滋賀県立文化産業会館での加藤登紀子コンサート「百歌百会」開催します!

万全の感染対策をしての、今年初のコンサート。すごく楽しみです。
去年のほろ酔いコンサートとは違ったフレッシュな気持ちで、じっくり歌いたいと、思っています。米原ではとっても久しぶり、さくらんぼの実る頃、時には昔の話を、琵琶湖就航の歌、、、など、そしてこのコロナ緊急事態の中で作った「この手に抱きしめたい」、今聴いて欲しい歌、たくさん歌います。
ぜひお越しください。

そんな中、18日は日本橋高島屋での野見山暁治さんの個展、最終日に観にに行きました。
100歳の画家の展覧会ということで、どうしてもという同じ思いの人がたくさんだったようで、会場は賑わっていました。

この日は野見山さんが会場に来られていて、久しぶりにお会いできました。歩くのがちょっと大変、とおっしゃるくらいで、とってもお元気そうでした。2014年に初めて百貨店での展覧会を開かれた時、見ておかなきゃ!と見に来たのが初対面。

東日本大震災の被災地を、ご自身で歩き、その現場を見てお描きになったという絵が、ものすごいエネルギーだったのです。
「登紀子倶楽部通信」の中でご紹介しました。
被災地を見て描いたのははるか昔の戦争体験と爆撃を受けた故郷福岡だ、と聞いて、もっとお話を聞いておきたくて、九州の糸島にあるアトリエまでお訪ねしたのでした。

終戦前に病気で一時帰国となり、病気療養中に終戦。福岡の街が火の海になった空襲を病院から見ていた、その時の光景が、東日本大震災の被災地とダブって見えたそうです。

野見山さんは、戦没画学生の絵を展示した上田の美術館、「無言館」の設立を窪島誠一郎さんと一緒になさった方で、その思いの中にはもっともっと絵を描きたかったはずの戦没画学生への鎮魂の思いがあった、と思います。

「絵を描くのが嬉しくて、楽しくて、たまらない。」という野見山さんの現在の言葉には、今も、絵を描く喜びを奪っていくものへの怒りが渦巻いているのがわかります。野見山さんの絵から迸るような炎を浴びて、私ももっと描いてみたくなりました。

さて、今週末23日のお昼、BSテレビ東京で、ドラマに出演します。「名建築で昼食を」という田口トモロヲさんと、池田エライザさんのドラマ、横浜のニューグランドホテルが舞台です。すごく楽しいロケだったので、私も放送を楽しみにしています。

ところで、私が宝物にしているアルバム「ジョンの魂」のプロデューサー、フィル・スペクターさんが、アメリカ、カリフォルニア州の刑務所で亡くなりましたね。新型コロナの合併症のようです。
なんか、遠い話なのに、胸がざわつきます。

本当に、みんなで気をつけて、早く終息させたいね。
私もせっせと、大人しくしています!笑