Tokiko Now
11.
この夏からの「時には昔の話を」コンサートツアーは、11月3日南島原の「ありえコレジョホール」で、ファイナルを迎えました。
5月22日からの振替で、半年ぶりに実現。会場は待ちに待ったという空気にあふれていて、本当に嬉しかったです。
一曲目の「そこには風が吹いていた」の歌詞がぴったり。「遠い昔の物語が語りかけてくる」町。弾き語りでは久しぶりに「島原の子守唄」を歌いました。
100年の時間を振り返るテーマが、あらためて実感できる深いコンサートになったと思います。
ここからは今年2021年をガッチリ掴むような「ほろ酔いコンサート」に向かって準備にはいります。
南島原は、世界文化遺産に登録された隠れキリシタンの里、天草四郎の一揆の起こった原城跡のある町です。1990年から1991年に噴火した普賢岳も近く、そこからの復興に頑張ってきた町でもあり、島原も含めて又ゆっくり旅したい美しい里でした。
長崎空港から2時間のドライブ、日本は広いなあと、実感します。それでも江戸時代までに日本の隅々に城が築かれ、文化が行き渡った国の形に、大きなエネルギーを感じます。
多くの国では、文化に集中する都市と地方の極端な落差を感じることが多く、日本独特のスタイルが守れるといいな、と思います。
それでもこの南島原では普賢岳の噴火後、鉄道が廃線になり、車の移動が中心で、商業施設がほとんど大型ショップに集中しているようで、旅人にとってはちょっと淋しいですね。
一つの町が自立的な力を持つためには、地域に根ざしたお店も支えていかないといけないのでは、と勝手な心配をしたりしました。
さてそんな旅の後は、もうひとつ凄い旅が続きます。
明日のうちに宇部空港から下関の豊浦という所へ!
明後日6日の土曜日に豊浦オーガニックビレッジに出演します。初めてのフェスらしく、風景の美しい緑いっぱいのフィールドで地元のみなさんにも会えるコンサート、楽しみにしています。
その週明けの8日には、東京スカイツリーの中の「天空」というプラネタリウムでの珍しいライブ。「LIVE in the DARK」星空とコラボレーションで、ステージ灯りなしのスペシャルライブです。選曲もそれに合わせて別世界を旅するようなプログラムを作りました。
いろいろ面白いね。「ほろ酔いコンサート」の準備の始まる中で、楽しみいっぱいの日々。刺激的な毎日です。