Tokiko Now
11.
昨日、瀬戸内寂聴さんのご訃報を知り、まだまだお元気に溌剌とした文章をお書きになっていたので、びっくりしました。
99歳、という年齢に正直驚きです。
最後にお会いしたのが2016年、94歳の時でした。どうしても80代にしか思えない若いお声で、ハキハキと話されるので、うっかりしていました。なんだか、まだまだ大丈夫と思ってしまっていたことが、悔やまれます。

今朝、フジテレビの「めざまし8」に生出演。寂聴さんの沢山のインタビューをみせていただき、大きく頷ける卒直な言葉や元気の出る発言に、いっぱい拍手しました。
デビューからすぐの時からお会いしていていましたし、本もいっぱい読ませていただいてきました。
特に大杉栄と伊藤野枝について克明に書かれた「美は乱調にあり」と「諧調は偽りなり」は私のバイブル。私の名前を書いて下さったサイン本を大切にしています。
「傷つくことを恐れないで、薔薇の花を摘みなさい」
SNSの若い人からの質問に答えた言葉です。
本当に、自由であることと愛する人を愛し切ることの間で、どうしても普通のモラルを逸脱することもある。そんなことへの世の中のバッシングも激しくなる一方で、多くの人が愛することから逃げ出している時代です。「愛と革命」を目指した寂聴さんにとっては、もどかしい寂しい気持ちで見ていらしたでしょう。
これはこれからも大きなテーマだと思います。
改めて寂聴さんを読み直し、彼女の作品と言葉から、もっともっと大きな力を受け止めたいと思っています。
さて、昨日の夜は「登紀子土の日ライブ」で、ゲストの手嶌葵さんとのしっとりしたロマンティックな夜を過ごしました。

デビュー作「ゲド戦記」の主題歌「テルーの唄」と、私が作詞作曲提供した「想秋ノート」をうたっていただき、最後は「時には昔の話を」を2人で歌いました。
吸い込まれるような独特の声が、本当に素晴らしかった!
11月27日にはオーケストラとの共演で、15周年を記念するコンサートがあるそうです。楽しみですね。

そして来週15日の月曜日には渋谷伝承ホールでYaeのコンサートがあります。もうすでに準備万端!ワクワクしています。でもプロデュースを担当した私としてはちょっぴりドキドキも。
Yaeに思い切り、魂を込めて歌いきってほしいと思っています。

明日、私は愛媛県でトークライブに出演します。すっかり秋晴れのお天気が続いているようで、いい旅をしてきたいです。
皆様も、良い週末を!