Tokiko Now
01.

紅白も見せていただきました。後半なかなか凄いシーンがあり、相当頑張った紅白だった、と思います。
結果として強烈に残ったのは、藤井風くんの登場。彼の家での弾き語りからスタジオへの忍者的転換には驚きました。本当に素敵だった!(今も本当はどうだったのか、わかんない。笑)
おまけにラストのMISIAとのセッションは圧巻でしたね。少し前から注目していた人だけに、今年の活躍を期待したいです。
この間、じっくり、というか、一気に読ませていただいたのが、湯川れい子さんの新刊本「時代のカナリア」です。

彼女の人生86年のすべてが伝わってくる、と同時に、この日本がどんな時代を生きてきたのか、今どんな時代を生きているのか、それがしっかり分かる、素晴らしい1冊でした!
私の8歳年上の湯川さんが見て来られたのは、ちょうど私の見ていない日本であり、戦争であり、進駐軍アメリカから始まった日本のポップス、そして超越的に踏み込んだ、プレスリー、マイケル・ジャクソン、そしてビートルズの素顔。そしてその社会的な意味でした。
そこらの歴史書より、はるかに勉強になる、と思います。
「リアリティは詳細に宿る」の言葉通り、人々の生きた姿を、建前的な外側から見るのではなく、内側から見抜いている、辛辣な、そして熱い彼女の眼差しが、超気持ちいいです!
出版されたばかりですので、ぜひ読んで下さい。
さて、今年2022年は、沖縄の日本への返還から50年、日本と中国の国交回復からも50年、私の結婚、出産からも、おまけに、国連環境計画UNEPの設立からも50年です。
1972年が大きな分岐点、希望に向かう歴史のスタートラインだったことがわかります。
沖縄返還後の50年は、平和への大切な道程とならなければいけなかったのですが、今の現実はどうでしょう?
日中関係も、50年を経て、再び緊張関係に踏み込んでいるようで、残念です。
UNEPは、あの1972年、ローマ・クラブ「人間の危機」レポートとして発刊された「成長の限界」がきっかけとなって、地球環境を真剣にチェックしていこうとして設立されました。

私も2001年から2011年までの10年間、UNEP親善大使として働かせていただきました。
今になって盛んに言われるようになった地球異変への警告は、50年前から発信されていたのです。ところが日本を含め世界が飛躍的な成長を目指し続けたのが、この50年でした。
2022年はもう一度、1972年の原点に立ち、しっかりこれからの生き方を考える年にしなければ、と思います。
この夏の6月18日、改装前の最後のオーチャードホール・コンサートに向けて、準備を進めて行きます。
皆様も、それぞれの場所で、大切なこの一年を、お元気にお過ごしになれるよう、お祈りしています。
今年の仕事初めは1月18日午後2時半から、八王子市生涯学習センターで、「哲さんの声が聞こえる」刊行記念トーク&サイン会です。
歌い初めは、1月22日(土)船橋市民文化ホール(開演17:00)でのコンサート「花物語」。
ぜひ会場でお会いしましょう!