New information 最新情報

Tokiko Now

2023
02.
24
松本零士さん、ご冥福をお祈りします。

 地球異変を考えたり、話したりするたびに、松本さんがおっしゃった言葉が思い出されます。

 

 「この地球の上でこれ以上地球に穴を掘らないで欲しい、ということです。地球に穴を掘る、ということは地面を掘る、ということは風船に穴を開けているのと同じです。大気の圧力と地圧のバランスが崩れたら大変なことになる。」

 

 これは2013年に私の登紀子倶楽部の通信の中での私との対談でのお話された言葉でした。

 この年に、『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-CG映画版が大大的に制作され、全世界で上映された時、冒頭のシーンに私の歌を、とリクエストがあり、フランス語と日本語で歌詞を作り、「愛はあなたの胸に」というタイトルでシアターブルックのアレンジでレコーディングした年です。

 地球に人が住めなくなって久しい宇宙を彷徨っている宇宙船。懐かしい地球を救おうとする宇宙海賊ハーロックの物語。

 それさえも、ほんの一握りの権力者に阻まれる地球支配、宇宙での戦争が描かれています。

 

 それから10年、2023224日、ちょうど今日はウクライナへのロシア侵攻から1年。長引く戦争が、いよいよ世界戦争へ向かおうとしている日でもあります。

 アメリカのバイデン大統領、ロシアのプーチン首相、両者が本格的な戦争に向けての姿勢を示していることに、大きな危機感を感じます。

 

 こんな時、松本零士さんなら、どう言葉を発するのだろうと思われてなりません。

 「もう地球の上で資源の奪い合いをしてる場合じゃないんです。」

 その声が今も聞こえて来ます。

 

松本零士さんとは1980年に劇映画元祖大四畳半大物語のテーマソング「止まらない汽車」を作詞作曲したのがご縁の始まりでしたが、もともと九州から上京された頃、わがレストラン・スンガリーに足繁く通って下さっていたそうで、本当に深いご縁を感じます。

 この10年お会いすることもなかったので、それが残念です。

 心からご冥福をお祈りして、明日八ヶ岳の高原ロッジで行うコンサートで、「愛はあなたの胸に」を歌いたいと思っています。

 

 昨日23日は福岡でスペシャルトーク「百万本のバラ物語」が開かれ、来場者全員にサイン入りの本をお渡ししました。

 500冊のサインは大変でしたけれど、「No War 登紀子」とサインしながら、これは「お百度参り」だと思いました。あえて言うと「五百度参り」ですが、、。

まだまだ寒い日が続きます。体調に気をつけてお過ごしください。